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乾麺のラーメンが賞味期限切れ?賞味期限と消費期限の違い
「賞味期限」と「消費期限」実はしっかりと意味を理解している人は少ないようです。ここで詳しく説明します。
「賞味期限」と「消費期限」ついては農林水産省のガイドラインがあります。そしてそれにしたがって各メーカーが生産している加工食品に設定をしているのです。
まず「賞味期限」とは、適切に保管していた場合に”おいしく”食べることができる期限と定められています。
それに対し「消費期限」は、適切に保管していた場合に”安全に”食べることができる期限となっています。似たように見えますが”おいしく”と”安全に”と違っているのです。
意味から考えると、「賞味期限」は「おいしく食べることができる期限」なので、期限が過ぎたからといっても食べることができないわけではありません。
しかし「消費期限」は、「安全に食べることができる期限」なので、期限が過ぎた場合は食べない方がよいと考えられます。
乾麺のラーメンについては、劣化が少ない加工食品のため「賞味期限」が設けられています。賞味期限切れの場合は食べることができないというわけではありませんが、注意はした方がよいでしょう。
棚から乾麺やラーメンの賞味期限切れのものを発見!食べられる?
乾麺のラーメンは、未開封で包装されたままのものであれば、賞味期限切れであったとしても食べてお腹が痛くなったりすることはないでしょう。
基本的に、乾麺はラーメンを油で揚げてあります。劣化するのは油の部分です。
賞味期限切れの乾麺のラーメンを食べる時は、袋を開けて臭いをかいでみましょう。古い油の臭い(酸化臭)がした場合は味が落ちています。食べない方が良いでしょう。
一緒に入っているタレやスープの素などは、粉末であっても液体であっても乾麺が問題ないようであれば大丈夫でしょう。だいたいの場合は乾麺の方が劣化は早いと言われています。
酸化臭がしない場合は、賞味期限から何か月過ぎていても食べることはできると考えられます。劣化させないためには、冷暗所で保管すると良いとも言われています。
乾麺のラーメンが賞味期限切れでも消費期限内なら食べても大丈夫!
賞味期限切れの乾麺のラーメンの中でもカップラーメンについては、ふたなどが膨らんでいなければ食べても問題はないでしょう。ただし保存方法によっても変わってきます。高温多湿の状態で保存されたというわけではなければ、大丈夫でしょう。
しかし「味」については保証はできません。先ほども説明したとおり「おいしく食べることができる期限」が賞味期限だからです。
ふたなどが膨らんでいる場合は、内部でガスが発生している状態と考えられます。食べない方が良いでしょう。
カップラーメンには賞味期限しか記載されていませんが、各メーカーでは賞味期限から3カ月後を消費期限と設定しているようです。
適切に保存されていたカップラーメンについては、おいしく食べられることはできなくても、賞味期限から3か月間は安全に食べることができるでしょう。
カップ麺のオススメの保存方法!
カップ麺の消費期限は賞味期限から3カ月後となっていますが、製造日からだと約9カ月後となっているようです。
そんなカップ麺は、一般的には常温保存でも問題ないとされています。しかし、その保存場所には注意が必要です。直射日光が当たるような場所や湿度が高い場所での保存は止めたほうがよいでしょう。
冷蔵庫で入れて保存すれば、賞味期限が伸びるのではないか?と考える人もいるようですが、冷蔵保存には向いていないと言われているようです。冷蔵保存するメリットはないでしょう。
では冷凍保存はどうなのかというと、冷凍にも向いていません。カップ麺の麺は油で揚げてあります。その時に水分が抜けてしまっているので、冷凍しても凍らないのです。
カップ麺は直射日光を避けて、風通しのよい冷暗所での保存が一番適しているでしょう。
賞味期限切れのインスタント麺を食べてしまって後から後悔!大丈夫?
私たちが口にしている食品が劣化する原因は、湿度によるカビの発生や雑菌、食中毒菌の増殖、酸素による油の劣化、油脂類の分離などです。これらによって食中毒が起こってしまったり、悪臭などによって味が落ちてしまうのです。
インスタント麺については「乾燥麺」なので、長期保存した場合でも上記のような雑菌類やカビが増殖することはないでしょう。カビの増殖には水分が必要です。未開封のインスタント麺であれば、湿度が高くなってカビが増殖するということもないでしょう。
インスタント麺で注意が必要なのは「酸化」です。ノンフライとうたっている麺でも原料として油脂類は使っています。賞味期限切れの場合は酸化している可能性は高いでしょう。
酸化してしまったインスタント麺は、食べない方が良いでしょう。