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禁酒と禁煙・・・止めるのが難しいのはどっち?
まずは依存度で考えてみましょう。アルコールとニコチンを比べると、ニコチンの方が依存度は高いと言われていて、一説によればヘロインなどの薬物以上のようです。
そう言われてみると、初めてタバコを吸って数日もすれば毎日吸いたくなってしまうのではないでしょうか?
では止めた後の禁断症状ではどうなのでしょうか?
アルコールを止めた後の禁断症状で知られているものは「手の震え」「イライラや不安感」「吐き気」「頭痛」などです。
そしてタバコの方は「喉の渇き」「イライラ」「動悸」などです。
タバコを止めた人に話を聞くと、よく「太った」と言いますが、手持ち無沙汰となってしまうため食べるようになるというのも禁断症状の一つかもしれません。
どっちの方が簡単に止めることができるのか・・・。。もしアルコールによって肝臓が悪くなったとなれば「禁酒」、肺に問題が起きたとなれば「禁煙」かもしれません。
しかし、どちらも即止めるというのは難しいでしょう。徐々に減らしていくという手段が良いのではないでしょうか?
健康を考えたら、禁酒と禁煙のどっちを優先させるべき?
ある男性は、まずお酒を止めることを決意したと言います。
大好きなもの、依存しているものを止めるということは苦痛を伴います。人によってはストレスとなってしまうかもしれません。
この男性も禁酒を始めた最初の10日間は辛かったようです。仕事から帰るとつい「ビールを飲もう。」と感じたこともあったそうです。そんな習慣があったからでしょう。しかし、なんとか耐えたようです。
そして辛かった10日間を過ぎると、その後は何とも思わなくなったとか。たぶんアルコール依存症にまではなってなかったからかもしれません。
お酒を大量に飲んで記憶がなくなったり、二日酔いで翌日まで辛かったことなどから、このままお酒を飲み続けると体が壊れてしまうかもしれない・・・。そんな想いから禁酒できたかもしれない、と感じているようです。
しかし、タバコに関しては止めようとしなかったようです。その理由はデメリットがなかったからだと言います。タバコを吸うことによって健康上に問題が起こらなかったから・・・。それが一番の理由のようです。
「お酒よりタバコを止めた方がいいんじゃない?」そう言ってくる友人はほとんどがタバコが嫌いな人だったとか。
もしタバコを吸うことによって体を壊したとなれば、タバコを止める自信はあるといいます。
しかし体を壊してからでは遅すぎます。「タバコは百害あって一利なし」とも言われています。健康のことを考えると、禁煙を優先すべきかもしれませんね。
禁酒と禁煙 どっちも依存性が高いから止めるのが大変!
「お酒はどのくらいの頻度で飲んでいますか?」と聞くと「週に1回くらい、飲み会で飲む程度。」と答える人が多いと言われています。そう考えると、ちょうどよい飲み方をしている人が多いのかもしれません。
しかし「タバコはどのくらいの頻度で吸っていますか?」と聞くと「1日10本。」など毎日吸っている人が多いのではないでしょうか?お酒のように「週に1~2本。」という人はまずいないでしょう。
言い換えれば、そのくらいニコチンへの依存が高いといえます。そう考えると禁煙を先に始めるべきと言えるかもしれません。
これから禁酒を考えている人へ 考え方を変えていこう
これから禁酒に挑戦する人は「これからはもうお酒を飲まなくて済む。」という意識を持つようにしましょう。お酒を飲まないことが喜びであり、幸福なんだと感じることで禁酒に成功できると言われているからです。
反対に「もう二度とお酒を飲むことができないんだ。」という意識を持っていると、禁酒は不可能でしょう。飲みたいのに飲めない・・・。それが苦痛となってしまいます。
WHO(世界保健機関)は、アルコールによって60種類以上もの病気などが引き起こされていると報告しています。「自分はアルコール依存症にはならないだろう。」そう思っている人が多いかもしれませんが、それは甘い考えです。アルコール依存症は誰だってなってしまう可能性があるのです。
実際に、社会的に地位の高い人や高い教育を受けた人の中にだってアルコール依存症になってしまう人もいます。
「自分は大丈夫。」とは考えず、「酒は毒。飲まないことの方が幸せ。」と頭の中の意識を変えるようにしていきましょう。
これから禁煙を考えているなら煙の近くに行くべからず!
禁煙は難しいから、まずは吸う本数から減らしていこう・・・。そう考える人も多いかもしれませんが、思い切って止めることが禁煙を成功させるためのコツです。
タバコに含まれているニコチンに依存症があるため、本数を減らしたとしても止めることは難しいと言われています。反対に、何かのきっかけでまた元の本数に戻ってしまうかもしれないのです。
禁煙を成功させた人は、ライターや残っているタバコをすべて捨てて一切吸うのを止めたという人がほどんどです。また、タバコを吸ってしまいそうな場所に近付かないということも意識したようです。
禁煙を成功させたいのであれば、自分はどんな時に吸っていたか思い出してみましょう。タバコを吸いたくなるタイミングは人それぞれ違うでしょう。食事をした後、喫煙所の近くを通った時、お酒を飲んでいる時などその場面を避けるのもコツです。