服の生地は季節に合わせて着替えよう。季節にあった洋服の生地

洋服の生地には、コットン・麻・ナイロン・デニムなど聞いたことのある素材から、モダール・リヨセルなどあまり聞き馴染みの無い素材があります。

また冬の季節のよく見かけるのがフリースやカシミヤなどですね。

これらの生地の素材は季節によって使い分けられることがよくあります。

季節によって素材を変えるのには理由があります。ファッション性も大事ですが、気温に応じた素材を使い体温調節することが大切です。

ここでは季節ごとの洋服の生地や特徴を紹介していきます。

また夏は涼しく過ごせて、冬は暖かいという洋服の生地もありました。

服の生地が季節によって違うワケ

人間が服を着るようになった理由は、自己主張、おしゃれのためなど様々な理由があるとされていますが、服は体温調節のためにも大切な役割を持っています。

服に使われている生地や素材にはそれぞれ特徴がある

保温性の高い素材や吸湿性が良く乾きが早い素材などの特徴があり、季節に合わせてその特徴に適した生地を選ぶことで、その季節に合った体温調節をすることができます。

例えば、真夏にニットを着てダウンを着るのは夏の暑い所を更に暑くしてしまうだけです。そのため、夏なら綿や麻などの薄めの生地で出来るだけ涼しく過ごすのが普通です。

季節によって服の生地が違う理由

その季節の気温や天気にあった服を着ることで、少しでも快適に過ごす目的があります。

実際の着心地は暖かくないのに見た目は真冬向きの服などもあります。実際はそれほど暖かくないからと言って、デザインが真冬の向きの服を春や夏に着る人は少ないでしょう。これは、視覚からも暖かさや涼しさを感じるため、その季節に合った生地を選ぶためです。

季節(春夏秋冬)ごとに合った服の生地を紹介

季節ごとに適した素材がありますので詳しく紹介します。

春に適した素材/生地

綿、ポリエステル、レーヨン、麻、シルク、ナイロン
生地の例:サテン、ブロード、ギャバ

夏に適した素材/生地

綿、麻、ポリエステル、リヨセル、シルク
生地の例:シフォン、ローン、シャンブレー

秋に適した素材/生地

綿、ポリエステル、ウール、アクリル、レーヨン、モダール、ナイロン、シルク
生地の例:コーデュロイ、フランネル、スウェット

冬に適した素材/生地

ウール、アクリル、ポリエステル、シルク、ファー
生地の例:ツイード、メルトン、フラノ

各季節に合った素材をご紹介しましたが、昔に比べて生地の季節感に対する固定概念が薄れつつあります。その服のデザインによっては、真逆の季節向きの生地を使っていることもあります。

また、この生地はこの季節にしか着れないということはなく、デニムのようにいつの季節でも着れる生地もありますが、基本的には2シーズンや3シーズン通して着れる素材が多いです。

例えば、同じ綿でもその生地の厚みによって適した季節が変わります。生地の素材だけでなく、その生地の厚みや織の詰まり具合、毛羽立ち、色等も参考にしましょう。

冬の寒い季節におすすめな服の生地とその特徴

服の生地は基本的に2シーズンや3シーズン通して着れることが多いですが、冬向きの生地はその素材感から寒い季節にしか向いていない生地も多いです。

前項でもご紹介した通り、冬にお勧めの服の生地は、ツイード、メルトン、フラノやフリースなどの見た目にも暖かさが伝わってくるものです。

フリース
ファッションに詳しくない人でもどんな生地なのかイメージ出来ると思います。ポリエステルで薄い毛布のような生地で、服だけでなくブランケットなどにも使われています。

ツイード
目の粗い毛織物の生地で、太い糸で織っているので表面がデコボコとした粗さと暖かみを感じます。真冬だけでなく秋から春先まで使える生地で、男性の冬用のスーツや入学式や卒業式に保護者が着ているイメージです。

メルトン
フェルトのような素材で、ポリエステルやウールの密度の高い生地なので、暖かみのある生地です。厚手の冬のコートに使われることが多いです。

フラノ
フランネルの一種です。フランネルは柔らかく暖かみのある生地で、フラノはフランネルの厚みのある生地を指して呼びます。コートなどのほかに、シャツ、スーツ、学生服にも使われます。ネルシャツは綿ですが、ウール素材にしたものがフランネルです。フラノやフランネルはツイードと同じで、真冬以外にも着れるでしょう。

暖かい季節には薄めの生地で

寒い季節に合っている生地はその時期しか着れない生地も多いですが、暖かい季節に向いている生地は2シーズン~3シーズン着ることも可能です。綿、レーヨン、ポリエステルなどは3シーズン着ることが出来ます。重ね着をしたら真冬にも使えるでしょう。

しかし、長いシーズン着れる素材でも、その厚みや色柄には注意しましょう。

同じ素材でも、織り方で生地の厚みが変わる

例えば、デニムは季節問わず着ることが出来ます。デニムは吸湿性に優れているので暑い日でも着れますし、厚みがあるので寒い日も着れます。しかし、同じデニムでも生地の厚みや色で印象が違います。気温が高くなるにつれて薄い色のデニムの方が涼しそうに見えて、濃い色の方が暑そうに見えます。

季節問わず使えると思って着ていると、人からは季節感のない人と思われてしまう可能性もあります。

綿やポリエステルは特に、生地によって厚みが変わるので、暖かい季節には体温調節もしやすいように薄めの生地を選ぶようにしましょう。

レーヨンは生地に光沢があり、しっとり柔らかい素材で体の動きに合わせてしなやかに動くので、春にお勧めの軽さを感じやすいです。シフォンなど透ける素材も見た目に涼しさを感じるので、暖かい季節や暑い季節にお勧めです。

コットン生地は夏は涼しく、冬は暖かい

どの季節にも重宝するのは綿素材です。綿は織り方によって生地の肌触りや厚みに大きな差が出やすく、同じ綿のシャツでも、TシャツとYシャツでは生地の肌触りや柔らかさ等が全然違います。それ程、綿は色々な生地に加工しやすい素材でもあります。

綿は、通気性が良く、肌触りも優しい素材です。天然素材のため、静電気が起こりにくいのも特徴です。

しかし、実は乾きにくいというデメリットがあります。薄い下着やTシャツはそれほど気にならないので、ピンとこない人もいるかもしれませんが、デニムは乾きにくい服の代表ではないでしょうか。

綿と言えば「夏は涼しく冬は暖かい」というのが共通認識だと思います。綿は吸湿性や吸水性が高いので、汗を吸い取ってくれて、気化熱で涼しく感じやすいです。

ただし、綿のデメリットである乾きにくいという点があるため、冬には注意が必要です。冬に暖房の効いたデパートや満員電車で沢山汗をかいてしまうと、乾きにくくて逆に寒くなってしまう可能性もあります。